浄土真宗の仏事
① 浄土真宗の歳時記
1月 1日 | 元旦会 ( 門跡寺院にあたる西本願寺では修正会と申します。) |
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1月 16日 | 宗祖親鸞聖人の御祥月命日である『御正忌報恩講』 ( 西本願寺では毎年1月9日からの七昼夜 ) |
2月 15日 | お釈迦様のご入滅をお偲びする『涅槃会』 |
3月 | 春のお彼岸 (「春分の日」の前3日と後3日からなる七昼夜 ) |
4月 8日 | お釈迦様のお誕生をお祝いする『灌仏会』 |
4月 15日 | 『教行信証』の撰述をお祝いする『立教開宗記念法要』 |
5月 21日 | 宗祖親鸞聖人のお誕生をお祝いする『降誕会』 |
8月 13日 ~ 15日 |
盂蘭盆会 ( お寺ごとに法要の日程が異なります。) |
9月 | 秋のお彼岸 (「秋分の日」の前3日と後3日からなる七昼夜 ) |
12月 8日 | お釈迦様のお悟りに感謝する『成道会』 |
12月 31日 | 除夜会 |
毎年お寺ごとに『永代経法要』や『報恩講』が営まれております。法要の日程はそれぞれに異なりますので、今年度の予定につきましては、こちらよりご確認下さい。
お寺では、初参式(しょさんしき)や仏前結婚式などお祝いの法要も営まれております。
各ご家庭でも、季節ごとのお参りとしてお心がけ下さいますとともに、毎月のご命日や年回法要、冠婚葬祭などの諸行事につきましても、お仏壇を中心にご家族のご縁を大切に育んで頂きますことを切に願っております。
一般寺院での各種ご法要といたしまして、上記の歳時記の日程を考慮しつつ、代々にわたり全てのご先祖様方へ感謝する『永代経法要』や、1月9日より同16日までの間に西本願寺で営まれます『御正忌報恩講』をお迎えするための『おとりこし』や『報恩講』がそれぞれの日程でお勤めされております。一番身近なお寺にて、それらのご縁にも是非ともお預かり頂けましたらと思います。
また、お寺でもご家庭でも、お葬式やご法事だけに限らず、その他にも人生の特別な行事、例えばお誕生、お節句、ご入園ご卒園、ご入学ご卒業、ご就職ご退職、ご結婚、ご上棟、等々にあわせてお祝いの法要を営むことが慣例としてございます。何事も御ほとけや皆様方とともにという想いでお勤め頂けたらと思います。
② お作法につきまして
1)先ずは、ほとけ様にお参りを
お寺や各ご家庭を訪問した際には、必ず先に御仏前に掌を合わせるように心がけましょう。
また失礼する際にも、お相手へのご挨拶がお済みになりましたら、再び御仏前に掌を会わせてから退出するようにいたしましょう。
2)合掌の姿勢
両手の五指を揃えて伸ばし、静かに合わせて胸の前に45度の角度で軽く付けます。お念珠は人差し指と親指の間に掛けます。人差し指から小指の方がお念珠の内側を通るように自然な形で掛けて頂けたらと思います。
礼拝もまた45度の角度で、つまり45度と45度で90度、礼拝した時に人差し指が地面と平行になるようにお参りする姿勢が一番美しいとされています。
但し、お身体の具合によっては姿勢を問わず、お参りされますそのお心が大切だと思いますので、一番お楽な姿勢でお参りをして下さいましたらそれで結構ではないかと思います。
ほとけ様を敬う心が大事ですので、お参りに用いるお念珠は、仕舞う迄の間は左手の掌で一重を内側に軽く握って保持するように、またお経本を含め、地面や床、座面の上にそのまま直接ではなく、何かを敷いた上に置くようにすることを常に心がけるようにいたしましょう。
【 西本願寺の公式ホームページに関連の動画がございますのでそちらもご参照ください。】
3)お焼香の仕方
甲)立った姿勢でお焼香をする場合には、
① お焼香する場所の正面の一歩手前で立ち止まり、一礼
② 一歩進む( 左足L ‥ 右足R )
③ お香を一つまみ軽く取り、額には頂かずそのまま香炉へ
④ 合掌、お念仏、礼拝
⑤ 一歩下がって( 右足R ‥ 左足L )立ち止まり、一礼
という流れになります。順番にお焼香が続く場合には、⑤の所作で前の方が一歩下がられますので、次の方は少し間を空けてお待ちください。
乙)座った姿勢でお焼香をする場合には、
① 座る前に立った姿勢で、一礼
② きれいに座る
③ お香を一つまみ軽く取り、額には頂かずそのまま香炉へ
④ 合掌、お念仏、礼拝
⑤ 立ち上がった姿勢になって、一礼
という流れです。細かなことですが歩行の際に、甲)でも記しました通り、前へ進む時は左足Lから、後ろへ下がる時は右足Rから、という所作のきまりも一応ございます。
お線香を使用する場合も基本的な流れは一緒です。
但し、お線香の灰で周囲を汚さないように、また後からあげられる方が、前に立てられて短くなったお線香で火傷をしたり置く場所に困ったりすることを防ぐために、浄土真宗では必ず寝かせて置くようにいたします。
その際に、小さな香炉ではそのまま寝かせられない場合には半分、あるいは三分の一などに割り合わせるようにしています。使用する本数は適宜、長さが香炉に収まれば一本のままでも大丈夫です。
また、多くの方がお参りになる際は、お一人ずつ少量を焚くようにしましょう。自分は名代で出席しているので、誰の分、誰の分、と沢山の回数をお焚きになりますと、香炉から溢れたり、熱量が上がり過ぎて火災や香炉が割れたりする恐れも出てしまいますので、代表でお参りされる方は、総じて一回だけということで大丈夫です。
【 西本願寺の公式ホームページに関連の動画がございますのでそちらもご参照ください。】
4)お荘厳(お飾り)の仕方
お仏壇などのお給仕は、清潔第一を心がけて頂き、お手入れやお掃除が届きやすいようにお位牌や過去帳やお仏具類を整理して置くように心がけて下さい。
基本となるお荘厳は「光・香・華」の三つ、つまりお蝋燭と香炉とお仏花の三つです。お仏花は枯れる前にいけ替えて、お蝋燭と香炉の周囲には汚れが付かないように気を付けて、その他のお供物も傷まないように心がけて、日々のお給仕に勤しまれるようになさって下さい。詳しくはこちらもご参照下さい。
5)日々のお参り
正式には時間をかけ「正信念仏偈」や『仏説阿弥陀経』をお勤めすることが伝統の踏襲ではありますが、忙しい現代社会では、普段は短い勤行である「讃仏偈」や「重誓偈」や「十二礼」などを用いて頂けたら宜しいのではないかと思います。
それでも時間が足りない忙しさでありましたら、お線香をあげて合掌・お念仏・礼拝だけでも構いません。ただし、お急ぎの場合は特に、火の元と戸締まりの確認を怠らないように注意しましょう。
ご法事の意味などについてはこちらもご参照下さい。
③ お寺の活動(実践運動)
地域社会や、同信の輩である『御同朋』『御同行』のために貢献していく事もお寺の重要な役割です。
それらコミュニティーの「和」を広めたり深めたりするために、お寺はそれぞれの役割りを果たすべく、組織教化、研修会、門徒推進員活動、勉強会、ボランティア活動、サークル活動、街興し企画などなど、様々な活動にも実践的な取り組みを行なっております。
※スマートフォンでカレンダーを参照されます場合には、最下部の「パソコン表示に切り替える」をご利用下さい。