基本的には、ご出身あるいはお住まいの地域、ご家庭によって様々な伝統や風習に従いお参りの姿勢を各ご家庭で大切に引き継いで頂くことが大切ですので、細かな決まりを意識し過ぎる必要は特にないと考えます。
中央の御本尊(阿弥陀如来)様を中心に、左右対称に奥から順に形を整えてお供えして下さいましたら美しく映えます。
手前の側に大きなお供えを置いてしまい奥が見えなくなるようでしたら、お仏壇の脇に別の壇を設けて頂きまして、そちらへお供えするようになさって下さい。
但し、不浄なるものや毒のあるものを進んでお供えしないように心懸けて頂けたらと思います。いわゆる生臭物(故人様の嗜好品でも過度にならないよう注意)や、生花でも彼岸花や鉄仙(クレマチス)など毒性をもつとされる植物は、お寺では用いないようにしております。
お仏華は枯れたり散ったりしないように心がけ、お仏飯やお菓子、果物など、傷みの出やすいお供え物につきましては、お参りを終えられましたら、そのまま「ほとけ様からのおさがり」として、お参りをされた皆様で分け合ってお召し上がり頂くことも大変に宜しいことではないかと思います。
お位牌やお写真などの数が多すぎて、上手くお供えをすることが出来ない場合などはお寺までご相談を頂き、徐々に整え直していって下さいましたらと思います。
浄土真宗のお仏壇のお飾りにつきましては、『日常勤行聖典』(※本願寺出版社)の136ページや、『新・仏事のイロハ』(※同)などに詳しく記載されておりますので、どうぞそちらをご参照下さい。
但し、お仏壇の形や大きさにより、書いてある通りのお飾りが難しい場合も多くございます。その時は、基本の「光(お蝋燭)香(香炉)華(生花)」を右から順に美しくお飾り頂ければ大丈夫です。また、他の出版社発行の書籍やインターネット上の情報などでお調べになられますと、色々な情報に惑わされて何が正しいことなのか、かえって分からなくなってしまうこともあるかと思います。どうかご遠慮なくお寺まで何なりとご質問をしていただくことが一番ではないかと思います。
(※本願寺出版社へのリンクにつきまして、スマートフォンからでは繋がらない現象が時々起こります。その場合、上記の書籍につきましては他の環境や端末よりご参照ください。)