よくあるご質問

よくあるご質問

ご仏前やお布施の金額はいくらくらいしたらいいのですか?

ご仏前やお布施について、布施(共有性)は「六波羅蜜」の第一にあげられております一つの修行であるという意味でもお考え頂けたらと思います。
持戒(専心性)忍辱(不屈性)とともに実践して行くことで自己の執着心とのバランスを見極め、それらに日々精進(継続性)して禅定(安定性)の心を通し、究極の智慧(真実性)の境地に至るためのきっかけとなる行であります。

但し、浄土真宗は他力本願の宗旨であり、六波羅蜜を実践することで悟りに至る立場は阿弥陀如来様お一方だけのお立場で満たされ、私たちに「南無阿弥陀仏」のお念仏を布施し回向して下さってあると味わいます。

私たちの悟りへの六波羅蜜を、阿弥陀様がお念仏に置き換えて成就させ振り向けて下さってあり、お念仏を申して悟りへと至る道筋をお開き下さったと味わうのが他力本願の宗旨、本願力回向の信でありましょう。

この御教えを身近に頂くために皆様のお寺がございます。このお寺を護持する上で、皆様からのご仏前、お布施を誠に有難く拝受して活用させて頂くことでございます。最初に申しました通り布施行でございますので、ゆる過ぎず、きつ過ぎず、継続的に行える範囲で、阿弥陀様の救いにあずかる同じ信仰を共有する仲間同士のために、という思いで無理を伴わぬ精一杯になさって頂けましたらとしか、私ども那珂組としては申し上げられません。
情報化社会のサービスの一環として、御葬儀や御法事の斡旋業者や料金表開示の動きにある事実も確かにございます。
但し、それらは全国的な事例を平均予想化した値であり、参考にはなるものの、一件一件のお寺の実情とはかなり乖離しているとお考え頂けたらと思います。

また逆に私どもが金額を提示してしまいますと、それは阿弥陀様のお救いのお働きを住職が勝手に搾取していることになり、非常に罰当たりで申し訳の立てようすらない罪を自ら好んで犯していることに成り変わってしまいます。

但し、院号に関しましては御本山への申請に添えるべき冥加金(みょうがきん)の額に一定の基準が設けられてもございますので、詳しくはお近くのお寺までお訊ね下さい。

御本山関係の諸懇志につきまして例外もございますが、私ども那珂組では料金の搾取の類いとなるような定額的な金額提示を行いません。ご心配なことは何なりとご相談を頂きまして、無理を伴わぬ範囲で精一杯になさって下さればと申し上げたいと思います。