白鵠会・定例会
日 時:2024年12月23日(月)15時~
会 所:寂静寺
テーマ:『子ども(若者)・親子に向けた法話』
講 師:佐々木賢人(大光寺)
小さなお子様のいらっしゃるご家庭での御法事を想定し私の経験などもお話ししながら、思い通りにいかないこの世の中で様々な苦しみのなか生かされている私達と、阿弥陀如来のお働きについて法話致しました。
なるべく難しい言葉を使わずにわかりやすく噛み砕いてお伝えしたつもりでしたが御讃題と法話に相違があるとご指摘を頂き、重ねて御讃題を気にさせる(興味を持って頂く)内容にするとより理解して頂けるというご意見も頂戴しました。
幼少期の体験や大人になって感じる理不尽なものごとなどを軸にお話ししましたが阿弥陀さまのお話しをもう少し長くしお伝えできるよう研鑽していきたいと思います。
担当講師 佐々木賢人(福岡市東区 大光寺副住職)
法話講評後は、第二部として「時事耕論」の時間です。担当会所から耕論内容の提起をいただき、今回は浄土真宗本願寺派(西本願寺)における宗会議員の選挙について耕論しました。
宗会議員について簡単に説明します。
浄土真宗本願寺派(西本願寺)では、宗派の宗務に関する評議や議決を行う最高議決機関「宗会」において、宗会議員が議会を執り行っています。僧侶議員は47名、門徒議員は31名です。
この度は、宗会議員が任期満了になり、宗会議員の総選挙が各選挙区で行われました。
この「宗会」において、浄土真宗本願寺派(西本願寺)の教団の布教伝道の方向性、即ち教団の舵取りを担います。教団の重要な組織であります。
各寺院、僧侶やご門徒の声を教団へと届けていただく役目が宗会議員でありますので、時事耕論では、主に選挙に対する争点を通して、教団のあり方、教団への要望、候補者議員に期待すること等、この選挙の重要さとともに、他人事ではなくこの身に引き当てて、今後の教団の歩み、そして僧侶として何が大切な事なのかを考える時間となりました。
私自身、これまでこの宗会にどこか無関心なところがありました。しかし、今この時代に伝道活動の厳しさを知らされる時に、この無関心な姿こそ反省しなければならないとことと感じました。
“現状維持は衰退”との言葉を聞きました。時代に即応しながらも揺るがない“ご法義”の中に、布教伝道のあり方を模索し続ける歩みを、当会会員一同で学んで参りたいと思いました。
井上浄英(那珂川市 真教寺住職)