白鵠会・定例会
日 時:2025年4月25日(金)15時~
会 所:養行寺
テーマ:『子ども(若者)・親子に向けた法話』
講 師:平川 強(光行寺)
光行寺では子供会などを行なった事はないのですが、開催する事を想定して、子供達に向けてのご法話をさせていただきました。
話を終えると、先輩方には感想をいただき、話が少し早かった、子供に向けて話す事は親にもわかりやすい。実際に子供達に阿弥陀様の方を見てもらって、クイズなどで話すとみんなが集中して聞いてくれるなどのご指摘をしていただきました。
その一方で、わかりやすかったともご好評をいただいたので良かったです。
私にとって貴重な経験になりました。
今後も先輩方からいただいたご指摘を踏まえて、ご法話をさせていただきたいと思います。
担当講師 平川 強(福岡市南区 光行寺副住職)
法話の後の「時事耕論」の時間では、担当会所より、葬儀についての議題を3ついただきました。
①葬儀の連絡
葬儀の日程がすべて決まった状態で、葬儀社から電話があることが多いとのことでした。葬儀の日程については、まずお寺に連絡するという慣習がありましたが、時代と共に変化してきているということでしょう。葬儀社の会場使用の都合や、火葬場の予約との兼ね合いもあるようです。
とはいえ、法務の状況で受けられない場合もあるのでその時は相談する、また葬儀社の担当者によっても応対はちがうようだというご意見がありました。また、そこから葬儀社の斎場についての話に移り、様々な斎場や部屋があることなどが話題になりました。
②葬儀の形の変化
葬儀の形が近年変化してきているというお話でした。お通夜をしない「1日葬」や、初七日を葬儀に引き続き初七日を行う「式中初七日」が増えてきており、行うお寺もあれば、旧来の形を守るお寺もあり、意見が分かれています。
那珂組の僧侶研修会で、葬儀社の方に研修をしていただく事や、七条袈裟の被着法について研修を行ってはどうかとの意見をいただきました。
③佐賀のお葬式
20年前の事例をお話しいただきました。枕経は、電話がかかってきたらたとえ夜中でもすぐに行っていた。葬儀の後、数日して遺族がお寺にお布施を持ってくる(お礼参り)。7日参りは、18時からお斎をいただき、正信偈6首引きをお勤めし、21時頃修了。現在ではほとんどこのような形式では行われないそうです。
全体を通して、昔と今の葬儀や法事の変化についてを話し合いました。葬儀に関しては、昔は自宅葬だったのが斎場での葬儀が主流となり、地区の方々が関わる事が少なくなったため、葬儀の日程については喪家、あるいは斎場や火葬場の都合が優先されてきているのでしょう。また、葬儀や法事の簡略化・簡素化が進んでいますが、ただ時代の流れだと迎合するだけでは、大切な教えを伝える場を失う事になるかもしれません。
浄土真宗の僧侶として、教えを伝えていく為に、何が出来るのかを模索し、危機感を持って行動する事の大切さに気づかせていただきました。
伊藤真利(福岡市中央区 光明寺副住職)