白鵠会・定例会
日 時:2026年1月19日(月)15時~
会 所:光行寺(福岡市南区)
テーマ:『報恩講』
講 師:佐野 唯信(専宗寺)
白鵠会では、定例会で法話研鑽を再開して3週目となり、テーマも変更されました。
この度は、浄土真宗、仏教の時事にちなんだテーマを選び、法話をするということになっております。
また、若い僧侶が多く参加するようになりましたので、厳密に法話であるかどうかということよりも、その時の担当僧侶がお話ししやすいスタイルでいかにお話しするか、という形で取り組むことになっております。
今回は「報恩講」つまりは親鸞聖人のご法事ですので、親鸞聖人の教えやその生涯へのご報恩の気持ちでご法話をさせていただきました。
法話内容を簡単に触れます。
親鸞聖人はその生涯にたくさんのエピソードを残されていますが、その中でも僧侶として公然と「肉食妻帯」をされた、という有名なエピソードがあります。
仏教には教えの中に戒律というものがあり、その中に生類を食しない、淫らな行為をしてはならない、というものがあります。そのほかにもたくさんの戒律があり、それを守る事でより仏、さとりに近づくという修行の側面があります。ですからそのような修行を行わないものは、仏になる、さとることとはほど遠い存在である、ということになります。それが、当時の仏教の常識でもあったのです。
親鸞聖人は、阿弥陀如来の救い、つまり煩悩を持ち続ける一切衆生を仏とするという誓いのあらわれが「南無阿弥陀仏」である、という経説を深くいただき、あえて「肉食妻帯」を行う事により、仏道修行をしていない一般の人々、文字通り「一切衆生」に仏となる道が示され、そしてこのことを伝える「覚悟」としての行為だと受け止めています。この姿勢のおかげで、現在にいたってもなお浄土真宗では、修行や善行でおさとりを得るのではない。阿弥陀如来の願いによって仏となるのだといただいていけるのです。
このようなご法話をさせていただきました。
担当講師 佐野唯信(福岡市博多区 専宗寺住職)


