那珂組コラム

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今月の法話 令和3年9月[光明寺 伊藤 真利]

「ちかい」

 9月に入り、お彼岸が近づいて参りました。私共のお寺は境内にて幼稚園を運営しており、お蔭様で、今年で70周年を迎えます。この時期になると、来月の運動会に向けて、練習に励む子どもたちの賑やかな声が聞こえてきます。

 数年前(まだ世界各国と自由に行き来できていた頃です)のある日、ある御門徒さまがお参りに来られました。海外勤務で、久しぶりに帰国されてお参りに来られたそうです。現地の事などをお聞きしながらお話しておりましたら、「『ちかい』を思い出します。あのことばのお蔭で仕事を続けてこられました。」と仰いました。

 実は、その方のお子様が幼稚園の卒園生で、『ちかい』を聞かれていたそうです。そのお話を聞いて、いま一度『ちかい』を味わせていただいたことでした。

「ちかい」
一、 仏の子は すなおにみ教えをききます
一、 仏の子は かならず約束を守ります
一、 仏の子は いつも本当のことをいいます
一、 仏の子は にこにこ仕事をいたします
一、 仏の子は やさしい心を忘れません

 子供向けの言葉ですが、私自身が守れているかと言われると、なかなか難しいことです。愚痴不満をもらしながら、煩悩に振り回されて生きている私たちを、「そのままでいいのだよ」と親のように慈悲の心でお救いくださるのが、阿弥陀様という仏様です。

 しかし、だからといって、何でもしていいということではないでしょう。『ちかい』のように、自分自身を省みながら、手を合わせる生活を送らせていただくことの大切さを御門徒さまに教えていただいたことでした。

合掌

光明寺
伊藤 真利