花まつり(灌仏会)
4月8日は「花まつり」の日です。 たくさんの花で飾った花御堂(はなみどう)の誕生仏に甘茶をそそぎかけたり、白い像をひいてパレードをしたりと、釈尊(お釈迦様)の誕生をお祝いする行事が各地で行われます。
『なかがわキッズサンガこども花まつり』
本日4月1日には『なかがわキッズサンガこども花まつり』がここ、専光寺 にて開催されました。
この『なかがわキッズサンガ』は、なかがわ市8ヶ寺のお寺で年 3 回、春の花まつり、夏の つどい、冬はこども報恩講と開催しており、この度の『花まつり』は第44回を迎えました。 (コロナ渦により中止含む)
写真の白象は第10回こども報恩講 2010.10月~2011.4月花まつりまで子供たちと作成いたしました。
儚くも美しい花と、仏教に出会えたよろこび
さて、著作家の正岡子規は花まつりに、次のような歌を詠まれています。
「げんげんも つつじも時と 咲きいでて 佛生るる 日に逢わんとや」 <げんげん(レンゲソウ)も、つつじも一斉に咲きだした。お釈迦さまのお生まれになった日に出会おうとして咲いたのだろうか>
これらの花は自らのいのちを使って、花御堂をキレイに飾っていたのです。 正岡子規は、34歳の若さで亡くなるまでの七年間、結核と戦っていました。
「子規」とい う雅号は、ホトトギスの別名といわれます。結核を患って吐血する自分の姿を、(ホトトギ スの口の中は赤く鳴く姿)、「鳴いて血を吐くホトトギス」に喩えたものだそうです。
その中で、仏教に出会えたよろこびを感じていました。そして、儚くも美しい花のいのち と自らを重ね合わせ、この歌を詠んだのでしょう。
自然の大きないのちのつながりの中で、私たちは生かされています。花まつりには、たく さんに咲く花のいのちを感じ、お釈迦様のご誕生をお祝いしましょう。そして、生かされて いる自分のいのちに感謝し、あらゆる命の尊さに思いを致す日にしたいものです。