我が元仁元年 親鸞聖人は、その主著である『顕浄土真実教行証文類』(『教行信証』)の中に、いくつかの年号を記して遺されてあります。 1つには『教行信証』第六巻目「浄土方便化身土文類」の末(後半)に、 興福寺の学僧たちは、後鳥羽上皇・…
那珂組コラム - 今月の法話
今月の法話 令和6年11月[ 光行寺 平川泰弘 ]
安楽浄土にいたるひと 今年の夏は連日の猛暑で、境内の彼岸花はお彼岸明けに開花しました。そして先日(10月中旬)に白い彼岸花が一輪だけ美しく咲いていて驚きました。 さて、私は自坊に入寺して約20年が過ぎ、沢山のご門徒の方々との出会と…
今月の法話 令和6年10月[ 光徳寺 藤野良信 ]
『 め ざ め 』 人には皆夢があります。有名な所ではアメリカのキング牧師「私には夢がある。かつての奴隷の息子たちと、かつての奴隷所有者の息子たちが、兄弟として同じテーブルにつくという夢がある」師の夢は黒人の立場としての夢です。そ…
今月の法話 令和6年 9月[ 法善寺 楠 壽彦 ]
那珂組キッズサンガ in 糸島 子どもたちの夏休みも終わり、普段の日常を取り戻そうとしておりますが、暑い日が続きますと夏の初めを思い出します。 那珂組では『キッズサンガ』として子どもたちの長期休みに合わせてご門徒さまのお子様やお友…
今月の法話 令和6年 8月[ 浄福寺 佐々木成明 ]
とうとう「老い」が「オイっ!」と肩をたたいて 今年の5月30日、野球の試合中、捕手をつとめた私の右膝に異変が走りました。 帰宅後、膝はみるみる腫れあがり、翌日、整形外科にて、右膝半月板断裂との診断の結果でした。全治3か月。膝治療の…
今月の法話 令和6年 7月[ 光照寺 郡島朋昭 ]
『気が付かなくても輝いている』 最近、小学校時代の同級生に30年以上ぶりに再会する機会に恵まれました。 どれだけ時間がたっていても、目の前にその人が現れるとあんな事があったこんな人だったと記憶の奥底からいろいろな思い出が湧き出てき…
今月の法話 令和6年 6月[ 長円寺 高橋信証 ]
私を支える大きな柱 ある雑誌を読んでいると、『私を支える大きな柱』というワードが私の眼に留まりました。人間は、【時間】【関係】【自律】の三つの柱で支えられていて、その一つでも失うと不安や孤独を感じるそうです。 【時間】による支えと…
今月の法話 令和6年 5月[ 浄運寺 白山義章 ]
「帰敬式、それはあなたの2回目の誕生日」 これは築地本願寺のホームページ内にある「帰敬式」のページにある言葉です。そしてこのように続きます。 「あなたが生まれたときが1回目の誕生日。 そして、あなたが法名をいただいた日、仏弟子とし…
今月の法話 令和6年 4月[ 寂静寺 佐々木龍明 ]
阿弥陀如来の本願は かならず救うまかせよと 南無阿弥陀仏のみ名となり たえず私によびかけます 「 一月は行く、二月は逃げる、三月は去る 」 と申しますが、年度末の三か月は瞬く間に過ぎ新年度を迎えました。「それ、春も去り秋も去りて、…
今月の法話 令和6年 3月[ 専光寺 藤井直道 ]
「時の流れ」を歩む 私が現在のお寺に入寺して15年以上が経ちました。その間、私の身近にも色々な変化がありました。この町で出会った人との今生の別れあり、この町の風景もゆっくりと少しずつその姿を変えてきたように思います。そして変化はま…